バイクのバッテリーの種類は？
内部素材の違いで、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに分類される。
バッテリーの特徴は？
解放型バッテリー
・バッテリーの蓋が密閉されておらず、解放できるタイプのものです。
・容器が密閉されていないため、急激な電圧の変化などの際に、内部で発生したガスを逃がしてくれるので、バッテリーが膨らんでしまうことがない。
・容器が密閉されていないため、容器の中の液体（希硫酸）が減少してしまいます。液体（希硫酸） が少ないとバッテリーの劣化が進んでしまうので、定期的な補充が必要。
市販のバッテリー補充液は基本的に硫酸を含んでいない精製水のため、延命措置ができるが、希硫酸が薄くなり、バッテリーの性能が下がる。
・「標準型」と「高性能型」の違いは、内部抵抗の違いで、抵抗少なく設計して、バッテリーの性能を上げているものが「高性能型」と呼ばれてる。
MF（メンテナンスフリー）型バッテリー
・解放型バッテリーと違い、蓋なども密閉されていて、内部で発生したガスを内部で還元し、外部に放出しないようにできている。密閉されていることから、「密閉型バッテリー」とも呼ばれる。
・ガスを内部で還元しているため、開放型と異なり希硫酸の減少が最小限に作られているので、希硫酸を追加する必要がない事から「メンテナンスフリー」と呼ばれる。
・ガスを外部に逃がすことができない事から、急激な電圧の変化などでガスが多量に発生し、還元できる許容量を超えてしまうと容器が膨らんでしまうことが有る。そのため、充電器を選ぶ際は要注意。
・内容液の量を確認する必要がないことと、紫外線などの影響をできるだけ抑えるため黒など中身が見えない容器で販売されることがほとんど。
リチウムイオンバッテリー
・鉛バッテリーとは根本的に使用する内部の素材が違い、リチウムイオンが移動することで充放電を行う。
・内部にはレアメタルが多く使用され、重い金属である鉛を使用しないために、一般的には鉛バッテリーよりもリチウムイオンバッテリーの方が軽く、急速充電などに優れています。また、環境負荷の大きな材料を使っておらず環境に優しいのも特長の一つ。
・近年では、大容量の電力を蓄えることができるため、身近なものだと携帯電話やPCのバッテリー、産業用ではロボットや工場・車・バイクなど幅広い用途で使用されている。
・ます。以前は車両の軽量化にシビアなレースの世界のみでの採用が多かったようですが、最近ではメーカーの市販車の一部（スーパースポーツ系など車両の軽さを重要視される車種）に純正採用される例が出てきました。
・鉛バッテリーに比べて自己放電が少ないことも特徴で、個体差はあるが、半年〜1年程度は充電しなくてもセルモータを回すことができると言われていまる。ただし、充電に関しては専用の充電器が必要なことや、ジャンピングができない場合があるなど、今までの鉛バッテリーの扱いとは違いが多いため注意が必要。
スーパーカブ50の純正バッテリーは？
YTX4L-BS
・上記で述べた、鉛バッテリーのMF（メンテナンスフリー）型である。
YTX4L-BS 型番解説
YTX：VRLA高性能バッテリー
・VRLAバッテリー(valve-regulated lead-acid battery:制御弁式鉛蓄電池）とは、密閉型鉛バッテリーという名称で呼ばれ、水素と酸素を再結合させるために電解液を固定化した鉛蓄バッテリーのこと。
・他にも、YTR、YTZ、YT形がある。
4：該当する標準バッテリーの10時間率容量（Ah）
・Aが付いている場合は、小型化されているの意味。
L：バッテリーの極性
・＋端子が右にくると「Ｒ」、＋端子が左にくると「Ｌ」です。 バッテリーを交換する場合には、この記号を間違えないようにする。
B：端子の形状
S：端スーパーシールドMFパーフェクターの頭文字
互換品を使用しても大丈夫？
・メーカーの純正指定のバッテリーを守って使用することが一番安全で、長く使用でき、車両の電装関係にも負担が少ない。
・自己責任。
