リペア・DIY

【リペア】 錆びた和バサミを復活!!

リペアの様子

サビ落し

・今回は、重曹で試してみました。

・24時間後に確認したところ、クエン酸と比較してあまり効果が見えなかったため、クエン酸を追加してさらに24時間放置。

・重曹は、量を多くしても弱アルカリ性。クエン酸は強酸性。混ぜると、多少中和反応しても効果はあるだろうと思い混ぜてみました。(下左写真:重曹単体、右:重曹+クエン酸)

・強酸性だけあり、クエン酸の方が効果ありです。

・ちなみに、「まぜるな危険」は、酸性とアルカリ性ではなく、酸性と塩素系ですので、クエン酸と重曹は大丈夫です。中和反応は起こしますが、、、

・さらに、サビ落していきます。

  • スチールブラシ(リューター)
  • 砥石(リューター)
  • 砥石220
  • 砥石(リューター)・・・点状の深いサビ(えくぼサビと呼んでます)を再度研磨。
研磨
  • 刃以外・・・紙やすり 180→400→800→1500→2500→3000・・・刃以外。
  • 刃研ぎ・・・砥石 220→1000→3000→8000

以上の工程で行いました。

ハサミの構造による種類は?

  • 現在よく使われているX型(中間支点)U型(元支点)

和バサミとは?

  • U型(元支点)のハサミ。
  • はさみの仲間では、最も古い歴史があるのに今はほとんど日本人だけが使う。
  • 握り鋏(にぎりばさみ)の別名。
  • 構造として単純だが、用途に応じて微妙に、姿、機能が変わっている。長いもの、短いもの、腰のバネの調子、固いものを切る、軟らかいものを切る等などで違っているが、外見では判断ができない。
  • 今の産地は、小野市(兵庫県)と三条市(新潟県)に集中している。

和バサミ(握り鋏)の発祥は?

  • 発祥ははっきりしないが、世界各国にその痕跡は残っている。しかし、現在ほとんど日本だけで使われている。なので、握り鋏は、別名和ばさみと呼ばれている。

X型(中間支点)とU型(元支点)の違いは?

  • 固いものを切るためには、X型中間支点のはさみの方が力強い。
  • 細かい仕事(和裁・刺繍等)には、U型元支点が使いやすい。
  • X型は使うとき刃を開いてから切るのに対し、U型握り鋏は握るというワンタッチで使える便利さがある。

まとめ

  • プロの世界は別として、現代の日常生活では細かい手作業をする機会が少なくなって、和バサミ(握り鋏)の需要も減る傾向にある。
  • U型の握り鋏は次第に必需品ではなくなってくるが、毎日の生活の中では、はさみを使うことが少なくなっていく社会は、便利にはなっても健全な社会とはいえないと感じる。
  • 大事にしたい文化なのは、間違いない‼